dogeドージコイン、カボスちゃん、インターネットミーム (2)

 最初に紹介するのはやはりこのミーム。
 以下の方で詳しく説明するが、このミームが世界で最も流行ったインターネットミームとも言える。

 日本から発生したインターネットミーム「ドージ」を詳しく解説します。

dogeドージコイン、カボスちゃん、インターネットミーム (1)
仮想通貨(暗号通貨)にもなった日本の柴犬doge


 インターネットミームの世界において、「Doge」は間違いなく最も有名で影響力のあるミームの一つです。このミームは、カボスという名前の日本の柴犬の写真を中心に展開されており、その独特な表情とコミカルなキャプションが多くの人々の心を掴んできました。

 この記事では、「Doge」の起源、発展、そしてその影響について詳しく解説します。

「Doge」の起源

 「Doge」のミームは、日本の柴犬、「カボスちゃん」の写真が元になっています。

 この写真はカボスの飼い主である佐藤さんが2010年にブログに投稿したものです。

 カボスの特徴的な顔つきと微妙に口を開けた表情がインターネットユーザーの間で話題となり、2013年9月頃からミームとして世界中に広まりました。

「Doge」という名前の由来

 「Doge」という名前はインターネットスラングとしての誤植に由来します。

 本来「dog」と書くべきところを「doge」と誤って書いたことがきっかけでこの独特の名称が定着しました。その絶妙な間違い方もこのミームを人々に面白可笑しく伝える要因となり、このミームのキャプションには故意に誤字脱字を含めたシンプルなフレーズが用いられ使われていきます。例えば「such wow」、「very scare」、「much excite」といった形式が特徴的です。

ミームの拡散と影響

 「Doge」は、2013年ごろから急速にインターネット全体で広まりました。

 特にTumblrやRedditといったソーシャルメディアプラットフォームで人気を博し短期間で大勢の人々に認知されるようになりました。これによりDogeはインターネット文化の一部として定着し数々のバリエーションや派生ミームが生まれることとなりました。

仮想通貨「Dogecoin」の誕生

 「Doge」のミームは、単なるインターネットのジョークに留まらず、経済的な影響も及ぼしました。2013年12月、ビリー・マーカスとジャクソン・パルマーという二人のソフトウェアエンジニアがDogeのミームに触発されて「Dogecoin」という仮想通貨を作成しました。

 Dogecoinは他の仮想通貨に比べて手数料が低くトランザクション速度が速いという利点があります。

当初はジョークとして始まったDogecoinですが、コミュニティの支援とともに成長し、2021年には市場価値が一時的に500億ドルを超えるなど仮想通貨市場においても重要な存在となりました。

 また、Dogecoinは数々の慈善活動やスポンサー活動にも利用され実際の経済活動にも貢献しています。

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実際のドージコイン

「Doge」の文化的影響

 「Doge」のミームは、単なる画像やキャプションに留まらず広範な文化的影響を及ぼしました。

 dogeは海外で「Shiba Inu」と呼ばれる柴犬そのももの人気をも更に高め日本国内外での柴犬の認知度向上に貢献しました。また、Dogeの特徴的なキャプションスタイルは多くの他のミームやインターネットジョークにも影響を与えています。

メディアとエンターテインメント

 「Doge」の人気はインターネットの枠を超えメディアやエンターテインメント業界にも波及しました。Dogeはアニメーション、テレビ番組、映画、そして音楽など、さまざまなメディア形式で取り上げられその存在感を示しています。特にインターネット文化に敏感なクリエイターやアーティストたちがDogeをインスピレーション源として作品を生み出しており、その影響力の大きさが伺えます。

 以下はインターネットミームの勃興と興隆を表した動画ですが、これを見てもドージミームが2013年以降、ずっとランキング上位に居る事が分かります。
The history of the most popular memes (2004-2019)
 

ファンコミュニティとグッズ

 Dogeのミームは熱狂的なファンコミュニティを形成しました。

 このコミュニティは、オンラインフォーラム、ソーシャルメディア、そしてイベントを通じて交流を深め、Dogeの文化をさらに広めています。

 特に、Dogeをテーマにしたグッズは非常に人気があり、Tシャツ、ステッカー、フィギュアなど、さまざまな商品が販売されています。これらのグッズはDogeのミームを愛する人々にとって自己表現の一環として重要なアイテムとなっています。

未来の展望

 「Doge」のミームは一過性のトレンドではなく、インターネット文化の一部として長期的に存続する可能性があります。新しい世代のインターネットユーザーがDogeを発見し、そのユーモアと魅力に引き込まれることでDogeは引き続き人気を保ち続けるでしょう。

 また、仮想通貨の世界でもDogecoinは依然として注目されており、今後もその価値が高まる可能性があります。

結論

 「Doge」は、カボスという日本の柴犬から生まれたインターネットミームであり、その影響は計り知れません。ユーモアと独特なキャプションスタイルが多くの人々に愛され続けています。

 また、仮想通貨Dogecoinとして経済的な側面でも大きな影響を与えています。
 このミームはインターネット文化の一部として今後も存続し続けることでしょう。
 「Doge」の魅力と影響力を理解することでインターネットミームの奥深さを知ることができます。
 これからもDogeのようなミームが新たに誕生し、インターネットの世界を彩っていくことでしょう。

 まさにインターネットミームの王様と言えるキング・オブ・ミームです。